任天堂「スプラトゥーン」はなぜヒットしたか | 88sqe8 | sa.yona.la ヘルプ | タグ一覧 | アカウント登録 | ログイン

任天堂「スプラトゥーン」はなぜヒットしたか

返信

任天堂が据え置き型ゲーム機「Wii U」専用ソフトとして、5月下旬に日本国内向けに発売した「Splatoon(スプラトゥーン)」が快進撃を見せている。


 スプラトゥーンは、人とイカに変身できるキャラクターが街中を縦横無尽に動き回り、水鉄砲のような武器に入ったカラフルなインクを撃ち合って、そのインクで塗りつぶしたナワバリを奪い合うテレビゲーム。4対4のオンライン対戦ができる。


 日本国内向けには初回出荷分の15万本のうち14万本以上が売れ、消化率は97%超。一時的に店頭から在庫が消えて、ダウンロードでしか買えない状態が続いた。海外でも販売しており、6月下旬には世界での累計販売数が100万本に達したと発表された。


■ SNSでもこの話題で持ちきり


 発売直後からTwitter(ツイッター)などのSNS上ではスプラトゥーンの話題で持ちきりだった。筆者自身も、当初は特に興味がなかったのだが、あまりに楽しそうな様子に煽られて、新宿の家電量販店で見掛けた時につい購入してしまった。その時はまだ品薄であることを知らなかった。翌日に同じ店に行ったら、たくさん並んでいたソフトが見事に売り切れていた。


 なぜこんなに売れ、大きな話題になっているのだろうか?  それは、このゲームがオンライン対戦シューティングという、新参者がとっつきにくいジャンルに、新しい風を吹き込んだからだろう。


 オンラインでユーザー同士が対戦するゲームは、ゲーム業界の中で大きな市場ではあるものの、いわゆる熟練した「ガチ」なプレイヤーが多く、新参者が少し興味をもって参戦しても、いいように弄ばれてしまいゲームを楽しめないことがあった。


 もちろん、スプラトゥーンもオンライン対戦型なので、これまでこの手のゲームをやり慣れた人が有利であることは言うまでもない。一方で、相手に照準を合わせることすらままならないプレイヤーでも、スプラトゥーンであれば、手探りなりに楽しむことができる。


 それはなぜか。メインモードである「ナワバリバトル」を前提に説明していきたいと思う。


■ 新参者にも入りやすい設定


 スプラトゥーンが新参者にとって入り込みやすい理由は、ゲームデザインとして「床を塗っていればチームの勝利に貢献できる」ということが明確だからだ。


 スプラトゥーンはその派手な色合いが多くの人を引き付けているが、その色は決して見てくれだけのために派手なのではない。派手に塗りまくられたインクの色は、ゲームの勝敗を決定する最も重要な要素なのである。


 ナワバリバトルはオンラインでランダムに選ばれた仲間4人で組み、同じくランダムに選ばれた4人の相手と3分間戦い、最終的に多くの床面積を自分の色に塗ったチームが勝ちというルールだ。だから闇雲にインクをばらまいていても、少しずつ勝利に近づくことになる。やはり武器を撃つゲームをプレイするからにはガンガン撃ちまくりたいものだ。その要望通り、プレイヤーはガンガンとインクをばらまきながら前線に進んでいくから、とても爽快だ。


 そして、ゲーム終了後に得られるポイントも、床を自分のチームの色に塗った面積で決定され、相手を倒した数や倒された数はポイントにならず、隅に小さく表示されるのみである。このことからナワバリバトルでは、何も考えずに気持ちいいままに床を塗っていた新参者のほうが、高いポイントを得やすいのである。


 では、オンライン対戦ゲームの醍醐味である、他プレイヤーとの攻防は不要なのか?  もちろんそんなことはない。敵を倒せば相手の侵攻を止められ、相手の色に染まった床を一気に塗り返すことができる。


 武器から発射されるインクは、床を自分チームの色に塗るためのものであると同時に、相手を倒すための弾丸でもある。次々に床を塗りながら先に進んでいれば、いずれ敵と遭遇する。その時、目の前には相手の色に塗られた床が見える。新参者であっても床のインクの色を見れば、パッと見た目で「ここから先は相手の陣地。いつ攻撃されるかもしれない」という心構えをもって進むことができる。

投稿者 88sqe8 | 返信 (1) | トラックバック (0)

このエントリーへのトラックバックアドレス:

Re: 任天堂「スプラトゥーン」はなぜヒットしたか

はいお疲れ

返信

御本人登場だったらせめて名乗っていただけませんかね。

あるいはそれも意図でしょうか。


投稿者 zig5z7 | 返信 (0)

API | 利用規約 | プライバシーポリシー | お問い合わせ Copyright (C) 2024 HeartRails Inc. All Rights Reserved.